帰還せよ 北東の国原付の旅⑧ 新潟の「実家」・二王子岳

二王子岳 ナイトハイク

昼過ぎから登れる場所は限られている。先輩に丸投げし二王子岳に決まった。新発田しばた市の内陸部にある山で、後ろには飯豊山脈が鎮座している。

山頂に避難小屋があるというので泊まることにした。彼はもちろん山装備など持って帰ってきていないので実家から厳冬期装備を引っ張り出していた。かわいそうに。寝袋もなければマットもない。ホームセンターでエマージェンシーシートを調達し出発した。

登山道はなかなかきつかった。樹林帯の中、延々と急登が続く。想像以上に長かったのでばててしまった。冬装備の彼はもちろん汗だくだ。かわいそうに。

そうこうしていると山頂直下だ。笹藪が広がって眼下に新発田の街の光が見える。ナイトハイクの醍醐味だ。

避難小屋に着いた。宴会だ。酒はビールとワイン。肴は晩御飯兼任のアヒージョだ。ちなみにアヒージョはajillo。文字の通りajo=ニンニク料理のことである。アヒージョをアヒージョたらしめる材料はオリーブオイルではなくニンニクなのだ。ぜひ覚えておこう。

酒の勢いもあり会話に花が咲く。社会人は大変そうだ。私もいつかはあちら側に行くと考えると少し憂鬱である。

気持ちよくなったところで就寝。エマージェンシーシートにくるまってガサガサ音をたてている。こちらはダウン寝袋で失礼する。

2021.9.20
朝ごはんは忘れてきたのでそそくさと小屋を出る。山頂碑にタッチし鐘を鳴らしてすぐそこにそびえる飯豊連峰に挨拶する。

すぐ下りてもすることがないので隣の山にもお邪魔した。二本木岳だ。二王子岳直下から往復1時間のピストンだ。なかなか入る人がいないらしく立派な藪漕ぎになった。二人だと楽しい。山頂碑だけがぽつんと立っていた。ここから尾根をたどっていけば飯豊の主脈に繋がっていそうだ。道はあるのかな。

引き返す。朝露で葉が濡れ服はびしょびしょだ。下っていると地元ハイカーが続々と登ってきた。土曜日だとしても多い。かなり人気の山らしい。

下っていると降雪量計測用の柱が立っていた。4m5mの表記がある。日本海側からの湿った空気がはじめにぶつかるのが二王子岳なため、豪雪地帯になるようだ。遠くにはスキー場も見える。

下山してそばを食べた。奢ってもらえる日が来るなんて感慨深い。風呂に入って「帰宅」した。

晩御飯をごちそうになっているとお父様が今日も泊っていきなよ!とおっしゃってくれる。ほら。お酒飲んだら運転できないでしょ?と嬉しいお誘い。だが、うっくりしすぎたためもう先に進まなければ。

さすがにお暇する意思を伝えると、じゃあガソリンあげる、と。予備ガソリンを満タンまでいただいた。わんちゃんにもさよならした。ご飯おいしかったなあ。

本当にありがとうございました。家族団らんをぶち壊し大飯を食らい本当にすみませんでした。また機会があったら立ち寄ります。

出雲崎道の駅まで進む。ここからは2年前必死に自転車を漕いだ道なので安心だ。なつかしさばかりがあふれてくる。暗くなって道の駅に到着し軒下で寝た。

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