帰還せよ 北東の国原付の旅⑦ 鳥海山・月山・鳥海山

鳥海山 1

2020.9.15

鳥海山鉾立山荘。朝起きたときには雨はやんでいた。分厚い雲がまだ残っていたが、晴れを信じて歩き始める。
最初は緩やかな階段が続き展望台に出た。深い谷に滝が落ちている。何があったらこんな荘厳な地形が生まれるんだ。

雲が少しだけとれて青空が見えた。雨上がりのせいか、早朝のせいか、かなり澄んで見える。石畳の登山道の崩れた穴に空が移って綺麗だ。御浜小屋はすぐそこだ。

御浜小屋は休業中だが、解放はしてくれている。ありがたい限りだ。本来ならここから鳥海湖が見えるはずなのだが真っ白けっけで景色どころはない。

さらに稜線に上がったこともあり風が吹いてくる。山形側から上がってくる風は一緒に雲も運んでくるので困ったものだ。鉾立山荘の管理人さんが鳥海の天気は遊佐町で見た方がいいよと言っていたのが理解できた。

ただ、引き返す選択肢はない。後で風がやむことを期待して登りは雪渓がある谷川のコース、下りは外輪山のコースで行くことにした。9月の中旬ということもあってもう雪は少ない。

ガレ場を上がると御室小屋に着いた。08:45である。大物忌神社もあるが風がゴンゴン吹いていて寒いため避難小屋解放してある建物に逃げ込んだ。とにかく寒かった。日帰りの予定だったので火器も持っておらず早めに下りた方が吉だと山頂に向かった。

岩場である。ザレ、ガレを飛び越して巨岩の道になっていた。大きな岩のすきまをくぐる箇所はドキドキして楽しかった。

かくして山頂に着く。申し訳程度に「2236m 新山」とペンキで塗ってあった。岩の重なり合ったこのピーク、一つでも崩れれば山頂の称号は他の場所にとられそうだ。頑張ってくれたまえ。

山頂にエールを送る前に自分が生きて下りねばならぬ。早々に山頂を後にする。外輪山コースに入る。稜線に出るまでの道がガスでわかりにくくかなりの集中力を擁した。し、迷いかけているほかのパーティーも助けた。えらい。

望んでいた晴れはついには訪れなかった。悲しい。悲しいし寒い。早く下りちまえ。
風も強かったがなんとか御浜小屋にたどり着き一息つく。山小屋というのは本当にありがたい存在だ。普段はあって当たり前と思っていても自分に余裕がない状況になればその偉大さが心にしみる。

しばらく休憩させていただき、最後は登山口まで一気に下りた。
風の影響か、やはり雲をかぶっていたのは山頂付近だけで下に降りれば晴れている。日本海も見える、秋田も見える、山形も見える。

昨日お世話になった小屋番さんは山を下りていたので挨拶は省略して風呂に向かう。登りはあんなにしんどかったブルーラインも下りはスイスイだ。山形県側に下り、鳥海温泉保養センターあぽん西浜で汗を流した。

さて、明日は月山だ。庄内平野を縦断する。酒田市(ここにもボート部がある)を通過し庄内町をぶった切り道の駅しょうないに宿を構えた。

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