南アルプス全山縦走① 光岳

なにかをしなければと思っていた。5年目になる学生生活の最後の夏休み。アウトドア好きとのたまうには恥ずかしい話だが、難関ルートに挑むクライミング技術も無人地帯を歩く勇気も船で大海原にでる行動力も持ち合わせていない。いくつかの分野の表面だけをかじりそして離れてきた今の私に残っているものは山を歩くことだけである。この唯一積み上げた経験を何かしらの形で残さねばならなかった。

そして南アルプスを選んだ。南アは大学1年の秋に白根三山を一度歩いたきりだった。知らない山域に行くことが、臆病な私のせめてもの挑戦である。

光岳から甲斐駒ヶ岳までを11泊12日で歩くことに決めた。深南部や北部の鋸岳稜線はカットしたがほぼ全山縦走だ。タイトルを偽ったことはご容赦願いたい。

光岳

2021年8月2日午前8時30分大阪梅田阪急三番街伊那・箕輪-大阪線に乗車。13時20分ごろ高速バス上飯田で下車。飯田駅までは歩いていける距離だったのでこのバス停を選んだ。

今年は静岡県側の畑薙ダムまでの登山用バスが休業しているというので長野県側、易老渡登山口から山に入ることにした。JR飯田線の駅から登山口までのアプローチを探していたところ、以前全縦走を試みた先輩からありがたい情報をいただいた。

登山口までの送迎付きの宿があるというのだ。易老渡登山口までは最寄りの飯田線平岡駅からでもタクシーで1万円強する。この宿は一泊二食付き送迎付きで¥13,960。圧倒的なコストパフォーマンスの良さでこちらにお世話になることに決めた。

さて、飯田駅から乗り換え一回、飯田線を南下し鶯巣駅で降りた。送迎に来ていただいていた。もう一組泊り客がいる。光岳に行くようだ。

宿の名前は山の宿加満屋。かなり細い山道を走り20分ほどで到着した。立派な古民家旅館で、てっきり普通の民宿を想像していたので驚いた。さらに二階の部屋は改築してあり、清潔感あふれる素敵な宿だった。

お風呂もきれいで貸し切り

夕食は地元の食材をふんだんに使った旅館飯。野菜たっぷりで素材の味を生かした味付けに普段バランスの悪い食生活を送る私には少しもったいない気もした。早めに寝た。

コメント

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