帰還せよ 北東の国原付の旅④ 羊蹄山と函館

2020.9.9

朝4時には止まっていたネットカフェを発っていたと思う。西に進路を取りぐんぐん進む。朝もやがかかっているが天気は良さそうだ。長距離トラックに仲間意識を感じながらスロットルをひねるが向こうはこちらを認識すらしていないようである。

6時ごろ羊蹄山が見えてきた。麓の街には羊蹄山を背景に置いた立派な高校があり、つい写真を撮ってしまった。

登山口に到着したのは8時。すでに山頂付近には雲がかかり独立峰の天気の変化の速さを見事に実践している。

真狩登山口からはいりダラダラダラと登山道を登る。単調で特に難所もなく大きなトカゲに出会ったのがハイライトだ。

9合目を過ぎたあたりで気が低くなり風が当たるようになった。ガスがかかり眺望は夢のまた夢。ただ、登らなければもったいない、ここまで来たのに、とそれだけの動機でおはちの岩場を越え山頂に立った。5組ほどの登山者がおり、みんな寒そうにしている。早いところ写真を撮って下ってしまおう。どうやら良い温泉があるらしい。

お鉢を戻っているとときたまガスが飛び火口が見える。そんなに深くなく天気が良ければ下まで降りてみたくなりそうだ。また単調な登山道に入る。登りでは気が付かなかったが、ガスが晴れると展望が素晴らしい。同定はできないが遠くに山がかすんで見える。どうやら曇っているのは本当に山頂付近だけなようだ。

下っていると某大探検部の集団に追いついた。久しぶりの同年代に話が弾み結局登山口まで一緒に下った。名前も何も聞かなかったし教えもしなかったが、記念写真を撮り記念動画を撮り、キャンパス併合の話で盛り上がり、近い立場の者と話すことの楽しさを思い出した。

彼らの携帯電話の中に大阪の見知らぬ学生との写真が残っていると思うと感慨深い。またどこかで会えたら自己紹介から始めてみよう。

下って、風呂に行く。羊蹄山を目の前に臨む露天風呂で汗を流し次の目的地へ急ぐ。
少し遠いが函館で泊まることにした。

50㏄を唸らせ長い長い道をひた走る。途中の道の駅で泊まろうかとも考えたが、夜からの雨予報に怯え都会まで行ってしまうことにした。

カブは夜が怖い。ヘッドライトはお世辞にも明るいとは言えず路面の状態がわかりにくいし自動車からもわかりにくくなるだろうからだ。穴ぼこでコケた、マンホールで滑った、という話は嫌と言うほど聞いたから怖いのだ。

太陽が傾くにつれて後悔の念が膨らんできた。ただここで集中力を切らすと、私は路面に削られ借り物のカブは持ち主のもとに戻ることはなくなるだろう。

実はこのカブは私が乗る以前、違う人物によって事故にあわされている。持ち主は大憤慨で修理代も高くついたそうだ。一層慎重に扱わねばならぬ。

函館の街が近づいてきた。車線はふえ原付通行禁止も増えてくる。側道に乗り換え中心地を目指す。明日のフェリーで本州に渡ろう。今日もネカフェだ。

見えてきた。ここを曲がれば本日のやd….「ウゥウ~! ソコノゲンツキノカタヒダリニヨッテトマッテクダサーイ」

は???!!!!???

到着20m手前でミニパトに止められた。信号無視も速度超過も危険運転もしていない。いわれるがままパトカーに乗り込むと

「サンダルはね、ダメだよ。」

うわあああああああああああああ
ただただ、無知ゆえに捕まってしまった。これほど悔しいことはない。違反点数はつかず罰金のみの処分らしい5000円……

バイクはサンダルで乗っちゃいけません。皆さんお気をつけて。

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