【伊吹山】出るはずのないものが出る

8月5日滋賀県は伊吹山に登ってきたお話

来る8月末今シーズンおそらく最初の縦走が控えている。なぜどうしてこんなにも出遅れているのかを考えてみたが、計画性のなさしか答えが見つからなかった。夏山に行く金をためるためのアルバイトを7月に始めることからもそれがうかがえる。

コロナ緊急帰国からだらだらっと大学の授業になだれ込みだらだらっとオンライン授業を受けて家にこもった反動は自らの体に見事に表れてしまっている。溜まりに溜まった腹のぜい肉を見るたびに自己嫌悪に陥る。縦走になんか行ける体じゃない。これはいかねば、登らねば。

4日 前日野宿

8月4日5時限、久しぶりのキャンパスで対面テストを受けた後、出発した。伊吹山は大阪からだと当日日帰りでも余裕をもって帰ってこられるのだが、僕は朝からさっと登り大阪に午後一で戻って乗馬クラブに行こうと画策していた。

突然馬に興味を持ち始めたわけだが、これは完全にゲーム実況の見過ぎと地元の乗馬クラブで働いている友人のインスタグラムの投稿のせいだ。ツアーで客を連れていくというモンゴルの草原を駆ける馬の動画とを見せられると行きたくなるに決まっておろう。

話が逸れた。これが前日に出発する理由だ。急いでパッキングを済ませて電車に飛び乗る。飛び乗ったはいいが重大な忘れ物に気が付いた。今回は日帰りと言えど縦走練習なのでプチ歩荷だ。山頂でパエリアを作ろうと大鍋と食材を詰め込んだ。と思っていたら米を入れ忘れていた。何を作るつもりなんだ。大量野菜炒めしか作れないじゃないかこれじゃ。

琵琶湖の東側をするする走り米原で乗り換え。午後10時過ぎ登山口「最寄り」近江長岡駅で下車。無人駅で僕らのICカードが使えない上に券売機も閉まっていた。ふつうの切符を買っていくべきだったようだ(翌日米原駅で支払った)。さて、「最寄り」駅から登山口までは歩きだ。タクシーに乗れる身分ではない。5kmだ。せっかく浴びたシャワーもむなしく汗がジトッと染みる。

道程半分のコンビニで最後の買い出しをする。水が入りザックが重くなった。残り2.5km。30分で着けばいいか。

月が明るい。こんなに蒸し暑く月の明るい夜には何かが出ると聞いたことがある。順調に歩けないのではないかという不安に襲われていた。街灯を離れ暗闇に入って行く。

!!!!!!!
で・・・でたあああああ!!!!!
うわあああああああ!!!

登山口まで乗せてったろかおばさんだああああ!!!
でたああああああ!!ありがとうございますうううう!!
おばさん!いや、お姉さま!!!

いやはや、近所にお住いのご婦人が登山口まで車で送ってくださった。車を横付けされたときは驚いたが、非常に優しい方だった。高校時代は山岳部だったのよ、と会話も弾む。予定より30分早く登山口に着いた。

熊出るんちゃうか、と冗談を言いながら即就寝。

5日 伊吹山日帰り

5時起床。夜のうちに何台も車が到着していた。

、、、熊出てるんやん。

6時出発。野宿も久々でなかなか山にフィットできない。休憩多めで登っていく。前回来たときは霧雨の大曇りで展望が皆無だったので今回は気持ちが良い。帽子を忘れたことを後悔させる日差しがジリジリ照り付ける。

下りてくる人もかなり多い。はよから登ってらっしゃたのか。そのうちの一人に目が留まった。
スペインサンティアゴ巡礼のシンボル、ホタテの貝殻をぶら下げているおじいさんだった。

僕も一昨年とその前年、2回の巡礼合計1800kmを歩いており(スペインを歩く1 サンティアゴ巡礼  雪のピレネー)親近感が湧いて、失礼ながら声をかけてしまった。
「これを付けてると四国のお遍路で欧米人に話しかけてもらいやすいからね」と言っていた。本当にその通りで、四国の巡礼に来る外国人の9割9分はスペイン巡礼を歩いたことがあるか存在を知っている。巡礼路三兄弟(スペイン語El camino de Santiagoは男性名詞なのでそれにのっとり兄弟とする)はサンティアゴ巡礼・熊野古道・四国お遍路で強いつながりがあるようだ。

同じ道を歩いたことを伝えると通った町の話で盛り上がった。違うルートも歩いてみたいとか、そのまま北アフリカも旅したいとか、およそ80歳とは思えない意欲にこちらが元気をもらった。

途中のお花畑は鹿対策の柵に囲まれているが、門を開けると中に入れる。
きれいきれい

最後の急登に入る。だだっ広い斜面をつづらつづら。

東側に雲がもくもく湧いてきて影を作ってくれる。いやあ、涼しい。東側には雲はなく景色が良く見える。100点の天気

鹿の群れが近くで草を食んでいた。かわいいかわいいといわれるだけの存在になれたらいいね、鹿ちゃんも。人間の目に簡単に触れるということはそれだけ全体の数も多いということだからね。

さてさて、頂上が近い。
空気がかすんで琵琶湖は見えないけれど昨晩歩いた下界ははっきり見える。車に乗せてくれたおばちゃんちも見えているはず。拝んでおこう。

着いた!!9時45分

人が多いーー、平日なのにみんな暇やな。僕もか。

テーブルを一つ陣取って昼食の準備に取り掛かろう。結局米は相方が持ってきてくれた。
今日のご飯はパエリア。鍋とカセットコンロをわざわざ運び上げてきた。

アウトドア用のあの小型バーナは今は逆に時代遅れであると何かどこかで誰かが言っていた気もしなくもない。

大量のオリーブオイルで肉・野菜炒めて、

ピーマンパウダー・トマトソースとくわえて米を投入、

混ぜたら色付け粉を入れてパエリアの色にする。

ブイヨン(の素を溶かした水)を入れて整地。

よさげになるまで待つ

完成!!

味は、ううううーーーーんん
なんでこんなお米固いんや。お手本みたいにうまく水も飛ばないのも納得いかない。
ただ、味付けは完璧なので合格点。二人で平らげた。ごちそうさん。

12時半、山頂の像に挨拶して下山に入る。今日は残念ながら琵琶湖が見えないけれど端っこの展望台にも行ってみた。
うんうん、登山道と近場の下界は見えて良良いの良い。

下りは速いが、久しぶりの山で足に疲れが出てきた。衰えたものよ。
さらっとおりて、犬ころにバイバイして下山完了。15時。

駐車場横をだくだく流れる用水路で顔手足を洗う。この水どこから湧いてるんでしょう。

一通り片づけを済ませて米原駅行きのバスに乗り込んだ。

まとめ

忘れていたが大阪戻って馬乗りに行くには時間はなかった。帰って寝ることにしよう。

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