【水晶岳】本当に水晶はあるのか

山の名前に色々なものの名前が含まれているのはご存じだろうが、その山名を初めて耳にしたときにどうして名前にしたのだろうと不思議に思うことも多い。

例えば南アルプスの光岳なんかは、山頂まで木がびっしりなのにどこにテカリの要素があるのか、と思ってしまった。後から調べれば

山頂の南西直下に遠州側から遠望した時に夕日に照らされて白く光って見える光岩(てかりいわ)と呼ばれる石灰岩の岩峰があり、これが山名の由来である。明治期に陸地測量部測量官が名付けた

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%89%E5%B2%B3

とウィキペディアさんが親切に教えてくれて、なるほど、と納得できるものだが。

今回は山の名前シリーズ水晶岳を見ていきたい。

水晶岳

水晶岳は北アルプスのほぼ中央に位置する標高2986mの山で、日本百名山にも登録されている。黒岳とも呼ばれている。

雲ノ平から見える横に広い山容は圧巻の一言だ。

かなり深い場所にある山で不通に登れば最低2泊は考えていく必要があるだろう。
最寄りの登山口は七倉ダムから烏帽子岳と野口五郎岳を経由していくか、折立から黒部五郎岳か雲ノ平を経由して登る方法か、どちらにせよ長期縦走になる。いろいろな山を巡られると考えれば楽しい限りだ。

水晶はあるのか

周りの山と比べて光り輝く名前を持つこの山、やはり気になるのは山名がどこまで山に忠実なのかということだろう。本当だとしたらわくわくするし、嘘だとしても、元々かっこいい山なのでわくわくする。

結論から言うと

ある。

山頂付近で実際に水晶が採取されるのだ。

これはアツい展開だ。

しかもほとんど見つからないとか、特定の険しい場所にしかないとかではなく、一般登山道にもよく見てみると落ちていたり岩の中に埋まっていたりする。

良かった、これは良かった。水晶岳は名前の通りロマンの山だったのだ。

そして次に気になるのはどうして水晶岳にしか水晶がみられないのかということだ。

どうして水晶岳に水晶はあるのか

いくつかの条件が重なることで僕たちの目に見える大きさの水晶(石英)が現れる。

水晶岳の例でいえばそれは

・微細な水晶を含む岩体
・熱源

この条件がそろっているのはこの山域では水晶岳だけなのだ。

水晶岳は小さな水晶を数十パーセントも含む深成岩体でできている。
同じ岩体で黒部五郎岳も構成されているが、この二山の特徴を分けているのが二つ目の条件の熱源だ。

水晶岳には小屋の近くにおおきな熱源である花崗岩マグマがある。そのため小さな水晶の粒は熱水に溶け出し、集まり大きな水晶の結晶、石英になる。
この反応がたくさん起きているので、山の上部で水晶が多くみられるのだ。

同じ岩体でできた黒部五郎岳は近くに大きな熱源がないため目に見える大きさの水晶が地表に現れていないと考えられる。ただ、小さくても熱源があれば水晶がみられるかもしれない。

まとめ

ちゃんと水晶があって安心した。登山道に埋まっている水晶を見つけたとき、雨で疲れていたけど、とても元気をもらった。とてつもなくカッコイイ山なんだ。

岩石に着いての知識はツイッターの「リアル岩タイプを学んだタケシ」さんから頂いた。

水晶岳は中部国立公園の指定山域であるため鉱物等の採掘は禁止されている(はず)。目と写真で楽しむようにしよう。

黒部五郎岳で水晶を観測する旅にも行きたいな。

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