山でうまいコーラを飲む法

山コーラをおいしく飲む

さて、長くなったがここからが本題だ。具体的な方法を見ていこう。

山小屋で買う法

これは王道中の王道である。もっとも簡単でもっとも気軽に山コーラを楽しむことができる。長い登りが終わった先に見える小屋は後光が差してみえる。これは酸欠とハンガーノックで視野がぼやけているという説もあるが。
小屋に売られているコーラはキンキンに冷えていて疲れた体によく染みる。
山小屋ごとのコーラの飲み比べができるのも魅力の一つだろう。

メリット
・冷えたコーラにすぐにありつける
・荷物にならない
・空き缶を捨てさせて頂ける小屋もある

デメリット
・値段が高い
・飲める場所が限られる
・売り切れていたら下山したくなる

川・水場で冷やし法

これも想像の範囲内であろう。水のある場所にコーラを置くだけ。そもそも絵面が素晴らしい。CMに採用されていてもおかしくないコーラ冷やし場が山にはいくらでもある。個人的には空木岳避難小屋前の小川が好きだ。
さらに高山であれば、0度に近い雪解け水が容器と中身を冷やしてくれる。
水から引き上げた容器に付いている水滴も趣深い。おいしさ1.3倍だ。

メリット
・冷やしているときおいしそう

デメリット
・川だと水に流されるかも
・人の多いテント場の水場ではほかの人に迷惑がられる。
・低すぎる山だとしっかり冷えない

雪渓で冷やし法

パワープレイである。近くに雪渓があるというテン場も少なくない。テン場に着いてコーラを雪渓に刺す。テントをたてる。雪渓から湧く水場で汗を流す。コーラを流し込む。黄金のルーティーンだ。
うわあ!つめたー!と仲間とはしゃいでみるのもアリだ。

メリット
・冷えるのがはやい
・雪渓を削れば氷付きで飲めるオプション付き

デメリット
・高い山じゃないと無理
・オプション氷でおなか壊すかもしれない

雪渓引きずり法

これほど効率のよい方法はない。歩いていれば勝手に冷えてくれるからだ。方法は簡単。雪渓を歩くポイントが来たらコーラのキャップのあたりにひもを括り付けて引っ張るだけ。白馬の大雪渓なんかうってつけだ。雪渓が終わった最初の休憩で飲むべし。ガタガタ跳ねてしまうので九割五分の確率で爆発するのは改善の余地がある。

メリット
・待つ時間がない
・なんかおもろい

デメリット
・振動でガスが抜ける
・後ろの人に邪魔がられる

夜空冷やし法

いわゆる空冷。名称のままである。外に放置する。以上。
朝に飲もう。

メリット
・特になし

デメリット
・朝からコーラを飲みたくはない
・おすすめではない

縦走我慢の法

これは少し想像しにくいだろうか。これまでのやり方と違って冷やすことに力を入れるのではなく、精神的においしいコーラにアプローチする方法だ。
やり方はシンプル。1泊以上の縦走に出かけ、下界から持ち込んだコーラを最後の山の山頂もしくは下山直後に流し込む。食道を通るコーラとともに歩いたその山行が走馬灯のようによみがえることだろう。
実際、立山室堂→薬師岳→雲ノ平→槍ヶ岳→上高地6泊7日の縦走で実践したことがある。槍の穂先で聞いたあの爽快な開封音と刺激的な炭酸の風味は今でも覚えている。

メリット
・我慢がおいしさを後押しする
・長い間一緒に過ごして愛着がわいてくる

デメリット
・愛着が湧いたせいで飲むのをためらう
・冷えていない
・我慢できずに途中で飲むこともある

裸法

はだかほう。自然に解放された体に流し込まれるコーラは五臓六腑に染みわたる。指先まで炭酸がシュワシュワくることもある。コーラと山と自分が一体になる。
脱ぐのは上半身だけにしておこう。

メリット
・解放感がスゴい

デメリット
・人のいる山ではできない
・同行者に怪訝な目で見られる

まとめ

以上、いかがだったであろうか。きっと自分の登山スタイルに合ったコーラの楽しみ方が見つかるはずである。
まだまだ研究のしがいのある分野であるのでこれからも懸命に山コーラと向き合っていきたい。
雪山のコーラは寒いので好んでいない。だれか開拓者がいてくれることを祈る。

コメント

  1. […] メルー山と利尻山の山コーラでお別れだ […]

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