スペインを歩く8 サンティアゴ巡礼 100kmの碑

旅行

25日目から27日目

最初からよんでね スペインを歩く1

●25日目  2018.3.18

曇り

ここから3日間くらい地元スペインの高校生の大集団と一緒に歩く羽目に。 200人おるらしい。

ただでさえ道が狭いのにそんなに人がいたら自分のペースで歩けなくなる。ほかの巡礼者は巻き込まれれたりしないように出発を早めていた。

曇りで何かとテンションも上がらない上に前を歩く高校生カップルは手をつないでいる。メンタルはもうガタガタだ。

霧も出てきた

一人であるくのは怖い

サリアはサンティアゴまで残り100kmの街なのでとても10以上のアルベルゲがある。

「残り100kmの街なので」というのはつまり、「ここから巡礼を始める人が多いので」という意味である。
100kmだと、速い人だと3日、ゆっくり歩いても4日と時間のない人にちょうどいい距離なのだ。さらに、おそらく彼らにとって一番重要なことが、サンティアゴの巡礼事務所で証明書を受け取ることができる最小距離が100kmであるということだ。

したがって、気軽に巡礼というものを楽しみたいという人がやってきたり、アウトドア派の家族の休暇のフィールドとして使われていたりする。

そしてやはり、その需要をねらったツアーも星の数ほど存在する。

いわゆる宗教の観光化であり、僕が前に出会った韓国のお兄さんのような敬虔なカトリックの方からすれば必ずしも好ましい状況ではないようだ。

ここ5~10年でこの傾向が大きくなっている。
かくいう僕もその傾向の中の一人であることは言うまでもない。

彼らを ”巡礼者” やturigrino(turista観光客とperegrino巡礼者を合わせた造語)と揶揄する人らもいるが、やり方は人それぞれなので僕は何も言わないでおく。

さて、私営のものが多いので公営を求めて街のはずれへ。富める者は環境の良い私営へ駆け込み、僕みたいなのはなるべく節約したいのでWi-Fiなし調理用具なしの公営へいく。

この日は僕とスペインじいちゃんの2人でご飯。持参コッヘルでパスタをご馳走した。

このじいちゃんものすごく僕のこと気に入ってくれて、歩いてる途中に会うと必ず満面の笑みで”Hombre!!! Qué pasa??!!??” 「おおおいいい!調子どうよー!」

って声かけてくれるうれしい仲間になった。

夜になるとこの街からスタートする巡礼者たちが続々とアルベルゲに到着し騒がしくなる。今まで21時にはみんな静かに眠りについていたものだが、24時を過ぎても大騒ぎ。最後の最後の最後で生活のリズムが崩れると言う悲劇。

やはりサンティアゴという超巨大観光地が近づくと巡礼もその色が濃くなってくる。

その変化も楽しむべきか。

距離 19km  時間4:50

●26日目  2018.3.19

前半雨。後半晴れ。良き。

トップの写真は残り100kmの標識。 ついに100km。

前半大雨でカフェに逃げ込んだら顔なじみたちも同じように雨宿りをしていた。

サンジャンピエドポルでもらえる僕と同じ地図を持っている綺麗な韓国人のおねいさんを見つけて話しかける。スタート地点が同じという親近感があるとしてもやはり煩悩の塊には違いない。

仲良くなれた。ゴールで再開することになる。

後半は一転してぴかぴか天気。自然とテンションも上がりやっぱり歌を歌いたくなる。

周りに人が多くなっているので以前ほどは大きな声は出せないが口ずさ見ながら歩いていると、大きな川が見えて来た。今日の町ポルトマリンの由来になっているのだろう。

この大きさの川は初めて。これを渡るとポルトマリンが見えてくる。 ポルトマリンはもともと川の底にあったらしいがなんかの拍子で水が増えて丘の上に街を移したのだそうだ。

アルベルゲは窓が大きくて明るい結構新しめの建物。ただベッドがある部屋は6人がすし詰めでなかなかしんどい。

Wi-Fiを求めて近くのバルに繰り出す。なかなか雰囲気が良かった。店員さんの愛想も良くて居心地がいい。

ずっといるわけにもいかないので店を出て寒空の下携帯をいじる現代っ子の鏡。

ポルトマリンの教会
どっしりしていて好き

連れがいるみんなはバルにレストランにご飯を食べにいくけど、1人で行っても寂しいだけの僕はアルベルゲで米を炊いて持ってきた醤油の最後の一滴を使って和風ジャーマンポテトをもそもそ食べる。調理器具はなくてもコッヘルさえあればどこでもなんとでもなる。

距離 22km      時間 5:00

●27日目 2018.3.20

曇り時々晴れ

なんというか、特に述べることもないスペインの田舎を歩く。町が近づくとやはりサンティアゴが近いからか巡礼者目当てのおみやげ屋さんがこの時期でも沢山出ている。

巡礼手帳にスタンプを押してくれるというが、30日間コツコツ1日1個貯めてきたリズムをここで崩されたらたまったもんじゃない。そそくさと立ち去る。

休憩の町、前日でっかいおにぎりを作っていた僕は友達とのランチを断り、カフェに入る。

いつも通り無愛想なおじさん店主と視線で語り合う。スーパーでオレンジ二個買ってレインウェアのポケットに押し込んで出発。

パラスデレイは必要最低限のものが全部揃ったちょうどいい町。スーパー、バル、薬局。住める。例のごとくアルベルゲにはWi-Fiがないので向かいのバルに居座った。

アルベルゲの部屋は前日同様すし詰め。ストーブで洗濯物を乾かそうとしたらパンツが焦げてしまった。

また1人でパスタを作って食べていたら友達がビールとおつまみを買ってきてくれた。エストレージャガリシア。最強のビールである。楽しい夕食になった。

あと2日。寝袋に潜り込む。

距離 23km      時間 4:50

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