スペインを歩く7 サンティアゴ巡礼 山のガリシア

旅行

21日目から24日目まで

初めから読んでくれたらいいな スペインを歩く1

●21日目 2018.3.14

雪そして暴風雨たまーーにくもり.

ほんとに天気悪くてどうしようかと思ったけど、昨日ちゃんとしたベッドで寝たせいか体がえらい元気やから今日も一日大丈夫やった。

雪の中山頂へ。大きな十字架の周りを巡礼者たちが積み上げだ石ころの山が囲っていた。ケルンやん。

僕も想いを馳せたいところだが風も雪も強くてそんなこと言ってられない。
なるべく早くくだって途中のバルであったかいコーヒー飲むんだ!その一心で山を下る。

そんな中現れた小さな村。山の陰から突然現れたその村は童話の世界に出てくるような可愛らしい家が並んでいて折れかけた僕の心を癒してくれた。

現れたときは飛び上がるほどうれしかった
煙突も石で葺いている

バルに駆け込んで熱いコーヒーを摂取して元気マックス。
バルのおばちゃんに昨日の宿を騙された愚痴を聞いて貰って再出発。

元気いっぱいかつ昨日の夜に4月頭の大阪チャレンジ登山ダイヤモンドトレイルの出場を打診されていた僕は練習がてら走ることに。

18kgのザックを背負っててもざっくざっく下っていくが不思議と疲れを感じずに走れるもんや。

雨で滑りやすくなってたところは十分注意して無事今日の村モリナセカに到着。

大雨。

ただある晴れてたらこの村もものすごく気持ちのいい場所なんだろうなと思いを巡らす。

山を背にして川の近くに集落が。さっき通った村みたいに可愛らしい家がたくさん。この辺りの家は薄く切った石で屋根を葺いているみたい。
うん、とても良い。

しかもこの村四国のお遍路と巡礼の友好関係あるみたで日本語の石碑があった。
※後日知ったが、サンティアゴ巡礼路自体がお遍路と何かしらの関係があるらしい

あと7km。 雨も風も強くなってきた。

ここから目的地のポンフェラーダまでは全部車道。

大雨で道路がほぼ冠水してて足も濡れてしまう。途中風が強すぎて前を向いて歩けない場面もあった。

街が近づくと風はおさまってきた。川の向こう岸にポンフェラーダの街が見える。結構大きい。橋を渡ってアルベルゲ探し。

通行人のおばちゃんに教えて貰って到着。このアルベルゲの宿代はドネーションでいくら入れてもいい。0€でも100€でも。相場に従って5€でチェックイン。

5€もいれんの!
ってアルベルゲのおばちゃん喜んどったけどみんなどんだけお金入れてないんや。

敷き詰められた2段ベッド。サンティアゴが近くなってこの辺りからこの季節でも人が増えるからほぼすし詰め状態。

快適とはいえないけどしょうがない。

散歩がてら街を散策。
いつの間にか雨は止んで青空も見える。

自分が登った山が遠くにそびえ夕日に照らされている様子はなんとも荘厳。

雲に隠れている山から下りてきた

近くのバルに行ってみたけど人が多過ぎて断念。

テラス席で飲んでたおじさんにこの辺他にバルない?って聞いたら連れてったるよ、ついて来いってわざわざ連れてってくれた。

「日本ってあれやんな、スペインの南の方にJapón(西:日本の意味)って苗字持っとる人おるやんな、将軍の遣いの、ほら、あれ」

と言ってくれて京都とかアニメとか言われるのとはまた違った嬉しさ。

そうなのだ。アンダルシア州セビージャ近辺、特にコリア・デル・リオ(セビージャの南3km)にはJapónという苗字を持つスペイン人が暮らしている。

この苗字は仙台の大名伊達政宗の家臣支倉常長が17世紀のはじめローマ法王とスペイン王フェリペ3世を訪ねてヨーロッパに来たことに由来する。彼がアンダルシアのセビージャに立ち寄った際、彼の使節団の一部がその地にとどまり家庭を持ったことから始まっており、実際に現在でもこの苗字を持つ人がいるのだ。

さて、カフェで特に面白いことが起こるわけでもなく、宿に帰って夜ご飯。
初めて見る顔がたくさんいて、その中のドイツ人の若いカップルと一緒にご飯食べさせて貰った。

彼女さんほんとに綺麗で、もう、、、
しかも大学生で工学部とか言うもんやから、もう、
うちの大学の工学部連中に見せてやりたい。
パニック起こしそう。

楽しい食事をありがとう。
明日は2つ目の山の麓まで行くよ。楽しみ楽しみ。

距離 32km    時間 7:20

●22日目 2018.3.15

雨時々曇り

ポンフェラーダを出発。

どうやらかなり歴史的な街やったみたい。
ディズニー映画で見たことのあるようなお城っぽいお城を横目に見ながら街を出る。

街を出るまでは少し憂鬱やけど、だんだん田舎になるに連れて元気になっていく。10か15km位で今日の休憩の町。

少しおしゃれなカフェを見つけたけど勇気がでらんでいつもと同じ超地元密着少しさびれカフェに入った。やっぱり田舎すぎるとみんな無愛想やね。

出発したとたん雨がザーザー降り出した。
タイミングが悪すぎる。

アメリカ人カップルと休憩のタイミング同じやったみたい。
「ねえ!みて!これ!このポンチョ、ダイソー!!」と日本製品を嬉しそうに見せてくれる。

わざわざゴアテックスレインウェア上下揃えとる自分が恥ずかしくなる。

とも思うけどやっぱりどんな形でも自分の国を褒められたら嬉しい。

またど田舎になってくる。今度は一面に葡萄畑が広がってきた。

今は季節やないから葉も実もないけどその数に驚かされる。収穫しやすいようにわざと木を低く育てるって聞いたことがある。

まさにその通りで膝丈ほどしか背丈がない。

少しずつ晴れてきた。それに連れて気分も良くなってくる。ジブリ替え歌シリーズ「崖の上のポニョ〜赤ワインver.〜」がうまくハマって一人でツボって歌っていた。こわ。

もう歌詞は覚えていない。

今日の村ビジャフランカ。山間の綺麗な村。昔からの建物が多く残っている。アルベルゲは町の入り口にあってベランダから町を一望できる。

良き。

一回雨はぱらついたけどシャワーはあったかいし、ダイニングも広くて暖炉もあるし、過ごしやすい。17時になってスーパーが開いたら買い物。(これはスペインお昼寝文化シエスタの影響。大きな都市でも残っている。)

この日は「焼きそばが食べたい!」とのたまうお友達の要望で急遽あり物合わせ焼きそば大会開催。

麺=パスタ 野菜=ブロッコリー、人参、玉ねぎ 肉=鶏ささみ ソース=醤油 で作った。どうなるかと思ったけど、これが和風醤油パスタみたいでむちゃくちゃ美味しかった。

日本帰ってもう一回試してみたけどやっぱり美味しかった。成功してよかった。

明日は登山。気合い入れておやすみなさい

距離 24km     時間 5:20

●23日目 2018.3.16

今日は曇り山の上は雪

そしてかなり本格登山。

意気込んで出発するも、山へのアプローチが想像以上に長く、10kmほど車道を歩く。

みんな行く先は同じだから抜いたり抜かされたりで山の麓までたどり着いた。

この山の山頂付近がカスティージャ・イ・レオン州とガリシア州の州境になっているゆえ、このあたりでもうすでにガリシアの色が濃くなってくる。道路の案内表示板、レオンの紋章が入っているものの、上からスプレーで塗りつぶされ、字の表記がカスティーリャ語からガリシア語の綴りに無理やり書き直されている。

LがXに、定冠詞La がAに書き換えられている

山に入ると一気に雪が増えてた。

膝丈ほどの深さの雪をラッセルラッセルして進んでいく。
思いの外きつい。

後から聞いた話によると他のみんなは車道から上がっていっていったらしい。

さらにあとから知った情報によると、この日は記録的な寒波がスペインを襲った比で稀に見る大雪だったそう。それならラッキー。

そしてガリシア州にはいる。サンティアゴ・デ・コンポステラを擁する州だ。
近づいてきた

州境
ナルニア国物語みたい

今日の村の名前オ セブレイロ(O Cebreiro)はガリシア語表記。
カスティーリャ語(スペイン語)表記だとエル セブレイロ(El Cebreiro)になる。

定冠詞の違いだね。ガリシア語はポルトガル語に似ている。

山頂に教会とアルベルゲといくつかのバルがある。観光地のようで車で上がってきている人を何人か見かけた。

一番乗りでアルベルゲへ。

ベッドルームはとても広く、キッチンも広いが食器類は1つもない。ガリシア州にはいってからのアルベルゲはどこもそうだった。おそらく夏に人が殺到するので調理器具なんか置いてたら無法地帯になるからだろう。

ガリシア州州営のアルベルゲには食器、調理器具が一切ない

晩御飯どきに時間があったのでアメリカ人カップルと話していた。

個人的な興味から二次大戦と原爆について聞いてみたところ”America never apologizes”と言っていた。
その人の意見でなく、アメリカ政府の見解とその教育方針らしい。なるほどね、噂どおりやったけど生の声を聞くに勝るものはない。
代わりに大戦中アメリカにあった日系人収容所の話を教えてもらった。日本では習わないというととても驚いていた。

学びはこうして世界をめぐる。 明日も雪山。今日もおやすみ。

距離 28km    時間 6:40

●24日目 2018.3.17

今日も雪。雪雪。

そして下り。
一日中下りの日。

巡礼路をなぞろうとトライするが雪が深すぎて断念。
車道を安全に下ることに。

途中朝ご飯で寄ったカフェの犬のでかいこと。

この辺りの山地の犬は最小サイズがジャーマンシェパードほどで、少し怖いのだがとても人懐っこくしつこく僕の朝ご飯をねだってくる。

猛吹雪は山頂付近のみで下るにつれて下界の緑がくっきりと見えてくる。車のほとんど通らないつづら折りをただひたすら下っていく。

後ろには雪山がそびえ僕を見送ってくれているようだった。

トリアカステラは山の麓の小さな町。

アルベルゲは広い芝生の隅っこから川に突き出したおしゃれな作り。ただやはりキッチンはない。そしてWi-Fiもない。

17:00に開くスーパーで夜ご飯と次の日の朝ごはんを買ってWi-Fiを求め近くのバルへ。やはりアウェー感100%。

アルベルゲに戻るとみんながお話中。混ぜてもらって話を聞く。
ここでアメリカ縦断トレイルPCT(パシフィック クレスト トレイル)のことをいろいろ教えてもらった。メアドもゲットしたので日本に戻ってもアドバイスをもらえそう。

今日の部屋は少し狭めやったけどみんなもう友達。母親くらいの年齢の女性に巡礼のガイドブックを貸してもらって読みながら眠りに落ちた。 おやすみなさい。

距離 21km     時間 5:15

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