スペインを歩く6 サンティアゴ巡礼 突然のガウディ

旅行

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最初から読んでくれたら嬉しい スペインを歩く1

●19日目 2018.3.12

晴れ時々曇り。

レオンを出発。ここからまた新しい区分が始まるイメージ。山に入る。

雰囲気も気持ちも何となく変わる。

アスファルトを歩く道が続く。都市近郊だからこれはしょうがない。てくてくてくてく。

なんなんやろうこれ

途中、4日くらい前に1回アルベルゲが一緒になったおじいちゃんが追いついて来た。そういえばホテルでデザートをもらった仲だ。

初めて自己紹介。ストックを使ってすごく速く歩くもんだからこっちに限界が来る。20分くらいおしゃべりしてバイバイ。

今日の休憩の町ではカフェの代わりにパン屋に寄った。

今日泊まる次の町はお店類がないらしいからこの街でご飯買っとく。
お米とオレンジとパスタとトマトソース。うん、安い安い。

そういえば、この時期のこの地域(スペイン北部)でオレンジだいたい1.2€/kgくらい。

大学のネイティブの先生が言うには地中海側(南部。オレンジ、ミカンの栽培が超盛ん)の旬の時期やと2キロで1€(約120円)ほど、いちご5キロで2€(約240円)とか。総合的な物価はヨーロッパだけあって、実感として日本とあまり変わらないけれど、野菜果物の桁違いの安さはスペインが誇るべき点の一つ。

さあ、出発。 他の人はこのに泊まるらしいけど僕はもっと進もう。

ここからは幹線道路の側道をただただ歩くのみ。ひまなんだなそれが。歌うのです。そんな時は。何回目だ、これ書くの。

遠くにこれから自分が登る山々を見ながら歌うの気持ちいい。雪があって寒そう

オスピタルはそこまで大きな町ではないけど雰囲気が良い。川にかかった長い橋が名所みたい。確かに大きい。

このアルベルゲもまた良き所やった。中庭がついててとても風情がある。誰かあと一人でも来てくれたら一緒にご飯食べたいな、と思っていたがそううまくいくものじゃない。誰も来ん。

入り口
外から見たら普通のおうち

一人で寂しくジブリ音楽聞きながらオレンジ食べた。オレンジばっかり。。。

結局全部で4人に増えた。

そのうち一人の韓国人巡礼者と巡礼のあり方についてちょっとした議論に。

彼は超敬虔なカトリックで、スポーツと観光の面が増したサンティアゴ巡礼の現状に疑問を抱いてるそう。

確かに、僕もスポーツ(トレッキング)とスペイン語の向上を目的にして歩き始めたが、一人で歩くにつれて巡礼の意味が少しずつ分かりだしたよ。
と言ったら理解してくれた模様。ここからは結構いい友達になれた。

ちなみに僕が思う巡礼の意味とは

自己と向き合うこと。

めちゃくちゃサブいけど1か月歩いていたらこうなってしまった。

人としゃべる機会が極端に減っているので、一人でいるときは自分の頭の中で思考がぐるぐるぐるぐる回る。自然と自分自身について考えることが多くなる。
昔は仕方がなくみんな長い距離を歩いていたんだろうけどその習慣が現代に良い副作用をもたらしてくれている。
自分の内面と対話することは宗教の本質の一つでもあるしね。

お兄さん、仲良くなったあと夜ご飯の魚介炒めを分けてくれた。次の朝オレンジ勝手に食べられたけど。

距離 31km     時間 6:20

●20日目 2018.3.13

曇り、少し霧

山に入る日、山頂の少し手前まで進むよ。

朝8時前に出発。幹線道路を少し外れて歩く。 牧畜の農場を突っ切るように道があるから牛がいっぱいみれる。かわいい。

しかも今は子牛がいっぱいおる。親より近くで見られる。ああ、癒される。

そして道には足の踏み場もないくらいのうんこ。多分ヤギ。

こうやって世界のバランスはとられているんだな。

まあ、よい。子牛パワーで突っ切る。

丘の頂上から少し下ったところに人影が見える。手振って呼ばれて行ってみたら「巡礼やろ?果物好きなもん好きなだけ持ってきや!」って。

りんごとオレンジもろた。お見送りに鐘鳴らしてくれたよ。

カランカランカラン!!!

今日の休憩の街はアストルガ。

前日仕入れた情報によるとこの街にあのサグラダファミリアで有名なガウディが設計した教会があるらしい。

初ガウディ

街に入ったらバザーがあっていた。火曜なのに珍しいと思っていたが、この時期の観光地の中心地はセマナサンタのばざーがたくさん出ているのだ。
二年後に知った。

その中を歩いてると急におばあちゃんに話しかけられた。

「サンティアゴ?やろ?これ持ってきな。」

マリア様の模様がはいったペンダントの先っちょ貰った。
なんていうんですかこれ。嬉しかった。

道中で食料貰って街でお守りをもらう。

RPGか。

そのあと行ったカフェで店員さんにこの話したらザックにつけれるよう紐をくれた。なぜかわざわざ救急箱から引っ張り出して。

ちゃんとサンティアゴまでこれを運ぼう。

アストルガは中規模観光地なので、カフェの店員さんの愛想が一番良かったかもしれない。

マドリードなどの大都会だとスペインごの通じないアジア人にうんざりした店主は無愛想もいいとこで相手にしてくれないし、逆に田舎すぎると少し排他的になって地元住民以外を受け付けない感じでしっかり無視してくれる。

みたいなことがあるから、この街のカフェの対応は嬉しかった。チュロス1本おまけしてくれたし。君の笑顔に万歳!って見送ってくれた。

ガウディの教会は時間がないから外観だけをしっかり目に焼き付けてさよなら。
装飾がとても細かくてほかのどこで見た協会にも当てはまらない外見をしていた。そして少し赤い。  うっすい感想や

あと15kmくらいかな。 がんばろう。

途中の村で、「ラバナル(泊まる村)にはお店ないから気をつけて!」とおいちゃんが教えてくれた。やっぱり優しい。

ここからはずっとまっすぐやった。すこーーしずつ登りながら今日の宿を目指す。遠くに雪を被った山が見える。登りたいなあ。

まっすぐな道やからゴールが見える。それがしんどくてしんどくて。

ここにはうつっていない

5km先の目的地を見せられてもやる気は出ない。トトロの「さんぽ」を歌って自分をごまかしながら歩く。

ようやく到着。

村の入り口で女性(母娘)2人とわんちゃん3匹に遭遇。アルベルゲの場所を聞いたら

「ないよ、ここ、アルベルゲないよ。うん、でもあれやなあ、時間も時間やし今日これ以上歩けへんしなあ、うーん、うちのホステル泊まってきや!」

疲れてた僕は早速チェックイン。
ダブルベッド!
自分だけのシャワー!

なんてぜいたくな!!

汗を流して飯食べて一息ついて、、、、いや、、、待てよ。

なんでここ以外宿がないのに他の巡礼者がいないんだ。

おばちゃん、なんで?

「今日天気いいからなあ、みんなここは通過して次の町まで歩いて行きよったわい」

待て待て待て待て。流石に僕でもわかる怪しい発言。

牛乳とオレオ買わされたし。美味しいけど。

村を探検してみようか。



あるやんけ!!

がっつりアルベルゲあるやんけ。

中に入ってみたら知った顔がいっぱい。サアグン(15日目)で一緒になったらドイツのおじいちゃんもフランスのおばあちゃんも昨日議論を交わした韓国のお兄さんもしっかり集合しとるやんけ。

6.7人いた。完全に騙されてしまった模様。

疲れていたとはいえノコノコおばちゃんについて行ったことを反省。
ホステルはいいとして、嘘ついて泊まらされたことにはらわたが煮えくり返る思い。

巡礼者のみんなは優しいからアルベルゲのキッチンにいさせてくれた。一人ででかいベッドでくつろぐよりみんなで暖炉囲んでおしゃべりする方が500倍良い

7時になって教会にミサに(半強制)。生まれて初めて行った。
ものすごく厳かで少し緊張したけどラテン語らしき讃美歌は誰も歌えていなかったので安心した。

カトリックじゃない人も受け入れてくれてとても嬉しい。

そのあとアルベルゲにまたお邪魔してみんなとご飯。

ここでこの旅初めての同い年と出会う。
ドイツ人の彼は、神は人を平等に作らなかったのだなと確信できるほどイケメンでアジアンコンプレックスマックスになってしまった。

けれど、やっぱり若い人と話すのは楽しい。お互いの国のことを教えあって、笑う。

もう寝る時間、一人寂しくホステルに戻って寝る準備。

そういえばこの日は久し振りに空が晴れてて満点の星空が広がってたので写真を撮った。

人の暖かさとズルさを学んだ1日になった。世界のバランスや。

距離 36km      時間 9:00

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