スペインを歩く5 サンティアゴ巡礼 バルの名物爺

旅行

15日目から17日目   レオンまで

最初からよんでね! スペインを歩く1

●15日目 2018.3.8

この日は曇り。少し霧がかかっていてテンションは上がらない。

レインウェアを一番上に着て雨に備えて出発。

途中小さな村を2、3個通ったけどどこも生気がなく住民も見えない。

スペイン語の先生が言うには、活気のなくて経済が危ない町にはバルがいっぱいあるとのことやけど、あまりに人が少なすぎる集落はその限りではないようだ。

経済社会から切り離された世界が広がってた。

こういうときは歌うに限る。田舎道の真ん中で誰にも迷惑をかけずに大声で歌うことがどれだけ気持ちがいいことか。なんか歌ってばかりじゃないか。

この日は20kmぐらいの「抜き」の日にしてサアグンで終わり。

ここで1週間くらい一緒だった、「家はサンティアゴ今帰省中だぜスパニッシュ兄やん」、「腰のタトゥーとくわえたばこがセクシーだメキシカン姉やん」、「スペインはアメリカ縦断4200km歩くための練習だぜメリケン兄やん」とお別れ。

先に行ってしまった。また会う日まで!

サアグンはそんなに大きくはないが、いろんな巡礼路がつながる街だ。

アルベルゲも教会の中にあって歴史がありそうな雰囲気。

前日あった韓国姉さん情報によるとミシュランの二つ星のお店があるらしい。お手頃価格で。見つけられんかったけど。

ここは先ほど述べた典型的な「経済が危ない」街の特徴を持っているようだ。カフェとバルの数がすごく多かった。

広い教会の屋根裏にあるアルベルゲに最初は1人で寂しかったけど最後は4人になった。100床分の4人だけれども。昨日も一緒やったドイツの74のおじいちゃん、66でサンティアゴ巡5回目、今回はマドリード発のフランスのおばあちゃん、若い自転車巡礼のフランスのにいちゃん。

じいちゃんがパン屋さんでサンドイッチとケーキ買ってきて分けてくれた。優しい。74になってもこんなことに挑戦しようとするのは本当に尊敬する。

自分もこのくらい元気に歳をとりたい。4人やけどあったかい日やった。それと感覚でお米炊くのが上手になってきよる。いい感じ。 おやすみ。

距離 22km     時間 4:30

●16日目  2018.3.9

この日は曇り。 朝すこーしだけ小雨が降ってたけどすぐに止んだ。

道自体は平坦でずっとまっすぐ。昨日と変わりないかな。

昨日のおじいちゃんおばあちゃんとは歩くペースが違うからばいばい、またね。 昨日はあまりに退屈すぎて帰りたくなったので、今日はなるべく飽きないように頑張って歩く。

まずは、休憩する町を決めてそれを目標に歩いてみる。15kmくらいかな。

今日の暇つぶしゲームは街路樹を数えること。
日本語とスペイン語で100ずつ交互に数えた。スペイン語60あたりから頭の中がごっちゃになって難しくなる。まだまだ練習と実践が必要らしい。

結局869本まで数えた。どんだけ暇なん。。

ただ、新鮮な出来事もあった。

一つ目は2週間ぶりに電車見たこと。あまりに久しぶりに見る大きな乗り物に、今まで電車の存在を知らなかったみたいに叫んで飛び跳ねた。一人で。

二つ目はトンネルの中の落書きに「鳥取県」って漢字で見つけたこと。鳥取県世界進出すごいね。感動して写真撮ってしまった。

普通の高架下
なんっでやねん!!

途中休憩の町エルブルゴでカフェに入ったはいいけど、、店員さん4人くらい俺が存在してないかのように全員で大喧嘩していた。手に持ったナイフがこっちに飛んで来んだけ良かったね。小さいお店でオレンジと1€シリーズ買ってまた出発。

何ら変わりようがない道をただただ歩く。今日は自転車巡礼者によく会う。みんな手振って挨拶してくれるからとても嬉しい「¡Buen camino!」

さあ、着いた、レリエゴス。大都市レオンの手前の小さな町。

アルベルゲの扉に張ってある電話番号に電話したらアルベル開けてくれる。ここのアルベルゲがなかなか良かった。シャワーの勢いは強いしあったかいし、ダイニングが清潔感あるし。ただ、僕は携帯電話のシムを換えていなかったので、電話をかりる必要があったのでバルを訪ねた。

大きい街の携帯屋さん(orangeとかmovister)にいけば1か月千円くらいでシムカードを契約できる。僕は宿とバルのWi-Fiで1か月凌いだ(単純にシム交換の存在を知らなかっただけ。)

このバルの主人のおっちゃん、なかなかの曲者で、僕が15時ごろ店に入った時には既にベロンベロンにできあがっていた。

電話貸してって言っても全然聞いてくれなくて、まあ飲め、と。

お言葉に甘えて3杯ほど。まったく電話を貸してくれる気配がない。

しびれを切らしかけたところで、ようやくドイツ人の客が携帯電話で連絡してくれた。

おっちゃん「頼むからこのバルにいるって言わないでくれ。怒られちゃう。」

何者なんだ。あんたは。

アルベルゲでシャワーを浴びて戻ってくると、
さっきより出来上がったおっちゃんは包丁を壁に投げ、電気を体に通して遊び、過去に店に来て落とした女性をFacebookで自慢してきたり、突然あごひげを切り出したり鹿の角の加工を始めたり。

奇行を上げればきりがない。
とにかく強烈。

会話ができないほど音楽ガンガンなんやけど、絶妙にセンスがいい。

ビリージョエルを流す人だとは思ってなかった。

途中からイタリア人のお姉さんが参加。
おっちゃん若い女性には弱いようで、生ハム、ビール、ワインを次々プレゼント。
横流しで僕にもしっかり回ってくる。
強烈でも人はいいから周りの町からわざわざおっちゃんに会いにたくさん人がやってくる。10時ごろまでみんなで飲んでいた。

1人で歩いてる時と、町に着いてほかの人とおしゃべりする時のギャップが癖になってきている。

そろそろ帰ろう。おっちゃんお会計。

「5ユーーロ!」

いや、安すぎ。600円くらい。3000円ぶんはいってたはず。渡そうとすると、

「日本人は友達なんやから金なんかとれるかぁあ〜!」

優しいけど、優しいけど流石にお金払わせておっちゃん。お金を押し付けてアルベルゲに帰る。今日はイタリア姉さんと2人だけだった。普段2ページの日記もこの日だけは5ページ書いてしまった。

暇に見えて実に濃い一日だった。

距離 31km     時間 6:10

●17日目  2018.3.10

晴れ時々曇り。

ついにサンティアゴ前の最後の都市レオンに行く。León.アクセントは「オ」。

大きな街にに着くし太陽は見えるし、1人やないし、ルンルンで出発。イタリア姉さんと一緒。足痛めとるらしくて彼女にペースを合わせて歩いた。

一つ目の町のカフェで朝ごはん。テレビで新燃岳噴火のニュースやっていた。スペインでも流されるんやね。でかい噴火やったらしい。

それと、日本関連もう一つ。このカフェ、2階がアルベルゲなっとったんやけどそこに前日日本人カップルが泊まっていたらしい。しかも大学生!名前だけ教えてもらって彼らに追いつくべくしゅっぱーーーつ!

久しぶりに若い日本人と話したいなあ、会えるかなあ。

レオンほどの大都市が近づいてくると車道の幅も広くなって車の量も一気に増える。途中の町でオレンジ2つ買って歩き続ける。

レオンの街が見えてきた。でかい。。

奥に見えるのがレオン

アルベルゲは大体どの街でも旧市街の教会のそばにあってレオンも例外なくそうなんやけど、なんせ街に入ってから旧市街までが遠い遠い。アスファルトの上を歩くのはとても疲れる。 旧市街はこれまた例にもれず、完全に観光地になってて立派な大聖堂を中心に街が広がってる。

観光センターでアルベルゲの場所を聞いてチェックイン、6€。ここのアルベルゲは男部屋と女部屋が分かれていて男部屋は日本人1人(僕)韓国人6人のスーパーアジアンデーだった。
街は週末ということもあって賑やかこの上ない。semana santaが近いこともあって何かイベントもあっていたようだ。

さて、いきなりだが巡礼者と観光客の何が違うのか。
僕が思うのは服装。ジャージにクロックスで観光地ど真ん中のカフェにいる人は97%巡礼者だと思っていい。アウトドア系のジャケットを着ていればなおさら。どんなメンタルでバルの中で過ごしていたのか、あの頃の僕。

そら仲間に話しかけられるわ。

「どこ出身なん?どっからスタートしたん?何日くらい歩くん?」が初対面テンプレで繰り返される会話。名前を知らなくても仲良くなれる。飽きないといえば嘘になるが。

ajinomoto監修カップ麺「ヤテコモ」の夕食後ライトアップされた大聖堂を撮りに行った。大雨が降った後の大聖堂はとても綺麗で濡れた石畳に移る姿がより一層荘厳さを際立たせる。満足して帰る。明日は友達が追いつく日。楽しみ早く寝よう。おやすみ。

距離 24km    時間 5:30

●18日目 2018.3.11

休養日

ここでも朝8時にアルベルゲを追い出されたので寒い街をぶらぶら。大聖堂の前に来たら韓国の友達が。徴兵で軍にいた時に音楽隊でオカリナを吹いてたらしくて披露してくれた。

人気の少ない朝の空気にその音色が広がっていくと、大聖堂と広場は神秘さを増して心が洗われるような気分だった。

それに影響されて帰国した後にオカリナ買ったのは秘密だ。

昼頃にぞろぞろ友達が到着した。夜は誕生日会ディナーに誘われた。

そんな場に誘ってもらえて嬉しかった。1人だからこそできる広い友好関係。

明日からまた歩こう。

そして日本人には会えなかった。残念。 噂によるとホテルに泊まっとったらしい。リッチ。。。

距離 0km     時間 0:00

コメント

タイトルとURLをコピーしました