スペインを歩く1 サンティアゴ巡礼  雪のピレネー

旅行

サンティアゴデコンポステラ巡礼

サンティアゴデコンポステラ巡礼とは、スペインの北西部にある街サンティアゴデコンポステラを目指すキリスト教カトリックの巡礼路である。

あまり知られていないが、この街はローマ、エルサレムに並ぶカトリック三大聖地のひとつなのだ。チリの首都を思い浮かべたそこのあなた、スゴさがわかるだろうか。

この地で9世紀に「奇跡的に」聖ヤコブ(西:サンティアゴ)の遺体が発見され、それ以来、カトリックの重要なシンボルとして、人々に崇められてきた。

彼が持っている杖にかけられた会の絵は、彼のシンボルホタテ貝である。
巡礼の道しるべには必ずと言っていいほどホタテ貝があしらわれている。

ちなみに、巡礼者はスペイン語でペレグリーノ(peregrino)。英語のピルグリムだとなじみがある人もいるだろうか。
そしてホタテ貝はスペイン語でラコンチャペレグリーナ(la concha peregrina).
巡礼という行為がスペイン文化にかなり大きな影響をもたらしていることがわかる。

歴史的な考察はまた今度じっくり書いてみたいと思う。

さて、そんな聖地にヨーロッパ各地から伸びている道がある。
それがこのサンティアゴ巡礼路だ。

数えきれない数のみちが伸びている中、最も有名なのが、今回僕が歩いたフランス国境からスペイン北部を歩く通称「フランス人の道」だ。

1993年に世界遺産に登録されて以来認知度が上がり、今では僕のような非キリスト教徒の人間も世界中から押し寄せるようになった。

1日目-3日目 パンプローナまで

●1日目 2018.02.22

曇り時々雪。

前日(0日目)にパリから電車を乗り継いでピレネー山脈のふもとスペインとの国境の街サンジャンピエドポルに着いていた。

歩き始める日を1日目として話を進めよう。

なんて長い名前なんだ。フランス語表記は St. Jean Pie de Port.日本人の巡礼者は、サンジャンと呼んでいるようだ。

アルベルゲがある通りは丘の上

古い建物が並ぶ通りにアルベルゲがたくさんある。

アルベルゲとは巡礼者専用の宿のことで非常に安く宿泊することができる。この1か月の平均で6から7ユーロくらいだ。日本円で720円から840円(1€=¥120)。

寝袋は必須

上品で綺麗な田舎町サンジャンピエドポルを出発して歩いた。

通常の夏のコースはピレネーの山を越えるが、この時期(2月)は雪が積もって危険なため車道を通る峠越えが余儀なくされた。山に登りたいと巡礼事務所に交渉しに行ったがヘリレスキューの写真を見せられ「救助ヘリ代払えるならいいよ」と言われ断念。

途中まで韓国人2人と一緒にいたが途中で別れてイタリア人と一緒に歩く。気づいたら国境を越えていたようで村の家にスペイン国旗が現れ現地の人にスペイン語が通じ始める。

峠を越えてロンセスバジェスについた。

小さい集落(にもなりきれてないかも)で教会とバルしかないが、教会は11世紀にパリのノートルダム大聖堂を小さくコピーしたものということでとても荘厳で素晴らしかった。

本物は焼け落ちちゃったからみんなここに見に来ればいいんじゃない。知らんけど。

教会の一部がアルベルゲになっていて、この日は12人くらいが泊まっていた。1人はサンティアゴまで行って歩いて引き返しているというスウェーデン人のおじいさん。クレイジーだ。

みんなで明日の予定を話し合う。韓国人の男の子とドイツ人の40歳くらいのおいちゃんはパンプローナまで行くらしい。こっちもクレイジー。歩きすぎ。僕はその途中のスビリでやめておこう。

話し合いメシ

雪が積もって寒いかと思ったけど、多分人の熱気で暑くなって途中シュラフを脱いだ。

距離は27km 獲得標高 1135m 時間6:45

距離 27km   時間 6:45   獲得標高 1135m

長いのか短いのか、速いのか遅いのか、まだ初日なのでわからない。

●2日目  2018.02.23

曇り。ずっと曇り。

焼きたてのフランスパンを朝ごはんに買った。20km程度の緩い日だったが、前日頑張りすぎたのか超ハードモード。

ずーーっとくもりでテンションも上がらない。ホームシックになってとてつもなく帰りたくなった。こたつとあったかいご飯が恋しい。全行程で2回あるうちの1回目のホームシックだった。

後から考えてみればこの足の重さと半鬱状態は典型的なエネルギー不足で、5時間フランスパン1本で歩くこと自体がおかしいのだ。反省、反省。

道は普通、普通の田舎道。 小さい村はほとんど店が閉まっていた。あまり人の気配がない。たまたま見つけた小さいスーパーで朝昼ご飯のフランスパンを買えたぐらい。

馬が鈴つけて草を食んでいるのには元気をもらった。平和だな。いい風景だった。

スビリは小さいけどいっぱいアルベルゲがある雰囲気のいい町。

でも公営アルベルゲは閉まってて15€の少しお高いところに仕方なく泊まる。でも暖炉はあるし川は見えるし、良い宿だった。

夜は日本から持って行っていた醤油を使ってほかの巡礼者と料理。米も炊いてすごく美味しかった。

距離 21km   時間 5:00

●3日目  2018.02.24

むちゃくちゃ天気が良かった。少し汗ばむ陽気。

朝露のおりた家が続く。デカい家にデカい庭のあるお宅が多い。

Tシャツにモンベルのodパーカーとジャージの3枚を基本にして歩いていたが、今日は脱いだ。tシャツ1枚でいける。サングラスを持ってきて正解の天気だった。

広い道とちょうどいい田舎感と大きめの街パンプローナから近いということで自転車がビュンビュン走ってました。さすがヨーロッパ。

道は少し高低差あるけど簡単な土の道が多くてハイキングくらいの気分。気楽で何より。七面鳥には威嚇されたが。

この辺りの人たちは挨拶したら結構返してくれて、天気ぐらいの話やったら軽く付き合ってくれるいい人たちが多い。優しい世界。元気が出ます。

パルプローナ 牛追い祭りで有名な街。イッテQで宮川大輔が行ってたとこやな。

着いたのが土曜日なのもあって観光客がものすんごく多い。賑やかで気分が上がる。

また、感謝祭、セマナサンタ(Semana Santa)の1ヶ月前ということもあり旧市街の市役所前ではボリビアの民族ダンスパレードがあっていた。「イベリコ豚の生ハムサンドイッチ」とかいうウルトラスペイントラディショナルアグリカルチュアルスーパーパンチな食べ物をむさぼり眺める。

こんなにレイバンのサングラスが似合うトランペット吹き見たことない

宿はサンタマリアという名前の多分パンプローナで一番大きくて安い公営アルベルゲ。大聖堂に近い旧市街でとても雰囲気が良かった。ここでこれから先旅を共にするたくさんの仲間たちに出会った。

パンプローナの大聖堂

距離 20km    時間 5:30

次回はラリオハ州州都ログローニョまで

コメント

  1. […] 最初から読んだらわかりやすいよ スペインを歩く1 […]

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  3. […] はじめから読むといいよ スペインを歩く1 […]

  4. […] はじめから読んでくれたら嬉しい スペインを歩く1 […]

  5. […] 最初からよんでね! スペインを歩く1 […]

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  8. […] 最初からよんでね スペインを歩く1 […]

  9. […] 僕も一昨年とその前年、2回の巡礼合計1800kmを歩いており(スペインを歩く1 サンティアゴ巡礼  雪のピレネー)親近感が湧いて、失礼ながら声をかけてしまった。「これを付けてると四国のお遍路で欧米人に話しかけてもらいやすいからね」と言っていた。本当にその通りで、四国の巡礼に来る外国人の9割9分はスペイン巡礼を歩いたことがあるか存在を知っている。巡礼路三兄弟(スペイン語El camino de Santiagoは男性名詞なのでそれにのっとり兄弟とする)はサンティアゴ巡礼・熊野古道・四国お遍路で強いつながりがあるようだ。 […]

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